運動遊びの様子を紹介します(平成29年度の記事です)
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年少さんにとってこの日は
新年度はじめての運動あそびになります。

2階のホールにあがって



まずはみんなでご挨拶

「古川先生、よろしくお願いします」



すみれ組のお友達は半分以上が新入園児
生まれて初めて
お友達と一緒に運動あそびを行うお友達も多いので



体育の古川先生は
運動あそびの時の大事なお約束を
わかりやす~く♪子どもたちに伝えてゆきます


古川「今日は一回目の運動あそびです。なので、みんなで楽しく体を動かして遊べるように、みんなの大好きなものをいろいろ用意してみました」

「あそこにあるのはなにかな?」


「トンネル」



古川「そうです!みんなの大好きなトンネルです。みんなうまく通れるかなぁ?」



「つぎはあそこにあるのは何かなぁ?」



「お山」



古川「そうです!みんなすごいなぁ。マットで作ったお山と、みんなの大好きなすべり台です。みんなじょうずにすべれるかなぁ」



「そうしたら、こっちにあるのはなにかなぁ?」



子ども「わかんな~い」

古川「あそこにあるのはアミで作ったクモの巣です。みんなクモさんにつかまらないように、下のすき間をうまく潜り抜けられるかなぁ?」



古川先生は、まだ3~4歳の子どもたちに伝わるように、
集団で遊ぶ時のお約束事を、工夫して伝えてゆきます。



「これは何色かわかりますか?」



「シロー」

古川「そうです、それではこれから先生が男の子か?女の子?どちらかを呼びますので、呼ばれた子はこの三角のところに集まってくださいね。」

古川「みんなこのお約束を上手に守れるかなぁ?」

古川「それでは、ピンクの三角に女の子、あつまってくださ~い」



「は~い」




「次はこの黄色の三角に男の子集まって下さ~い」



「は~い」



「うわぁ!みんな上手だなぁ!!そしたらつぎはどうしようかなぁ?」



「よし!緑の三角に男の子集まって下さ~い」



「は~い」




古川先生は、
生まれて初めて、集団で運動あそびを行う子どもたちに
集団で動くことを教えてゆきます。



その時大事にするのは理屈ではなく「心が動く」こと!


子どもたちに「できた!」という喜びや
「お友達みんなと集まれた!」という達成感を感じてもらい



理屈ではなく心で、集団で動く楽しさを感じてもらうことを大切にしています。



うまく集団での「お集まり」ができるようになったので、
いよいよ、運動あそび開始♪

トンネルの前に1本列車に整列してもらうと

「じゃあみんな上手にトンネルをくぐれるかなぁ?カッコいいところ、先生に見せてくださいね」



遊び心に火をつけると
子どもたちはみんな夢中になって、トンネルをくぐり始めました。





3~4歳の幼児期は運動機能が急速に発達し、多様な動きを身に付けやすい時期です。




この時期に、多様な運動刺激を与えて、体内に様々な神経回路を複雑に張り巡らせていくことが大切といわれています。





幼児期には、発達を促す「36の基本動作」といわれるものがあり、



仙台大学の体育学科で運動生理学を専門に学んできた古川先生は



子どもたちが遊び感覚で夢中に体を動かしながら、様々な基本動作を、身に付けることができるように、
子どもたち自身が考え、自ら率先して行動できる環境づくりを目指し、毎回、工夫を凝らしています。



トンネルは「くぐる」





マットのお山は



「あるく」



「のぼる」





クモの巣のアミは「はう」





子どもたちは夢中になって身体を動かすうちに、
基本動作を繰り返し行い、神経回路をみごとに発達させてゆきます。




もちろん、遊びながらルールを学んでもらうことも忘れません。



子どもたちは遊びの天才ですので
「すべる」という基本動作を、

「おしりからすべる」




「あたまからすべる」



「でんぐりがえししながらころがる」



と、どんどん応用し、遊びの幅を広げてゆきます!

自由闊達な遊びの心は大事にしたいのですが
集団で遊ぶときは、お友達をケガさせないようにする心を学ぶことも大切!



集団でマットすべりをする時は必ず「オシリ」から滑ろうねと
古川先生は繰り返し根気強く伝えてゆきます。



はじめての運動あそびの楽しさに
子どもたちは時間がたつのを忘れて遊んでいました。





さいごにはもちろんしっかりご挨拶
みんな初めての運動あそびに大満足の一日となりました♪